及川光博ワンマンショーツアー 2001〜2002

「禁猟区〜サンクチュアリ〜」

at 神奈川県民ホール on 2002.1.25(21公演目)

 

〜レッツ!自己解放〜

 

SET LIST

M1:Crazy A Go Go!!

M2:三日月姫

M3:その術を僕は知らない

M4:名器 M5:SEXの意味・意味のないSEX

M6:若さのカタルシス

M7:君の中へ

M8:solution

M9:モラリティ

10:サンクチュアリ

11:天使のうた

12:求めすぎてる?僕。

EC1:今夜、桃色クラブで。

EC2:死んでもいい

EC3:S.D.R.

WEC1:ココロノヤミ WEC2:バラ色の人生

<バックバンド 「O.K. DEATH」>

Key:吉村龍太 G:原田喧太 B:宗秀治 

Dr:阿部薫 Cho:広田由佳

 

<ダンサー 「本気(マジ)っす」>

福永敬洋 構井晃道

 

 

 

 

 

1.                  はじめに

 

今回の公演は、当初は行かない予定だった。友人夫妻が、行く予定だったが、だんなが行かれないということで、行く事に。ちなみに、3列目。首都圏公演で、こんなに良席は、珍しい。ただし、昨日の千葉公演で、フレックス退社していた為、今回の神奈川は、仕方なく、遅刻覚悟。千葉公演は、eチケットだった為、友人にも迷惑かかるから遅刻できないという状況があったから(どちらを遅刻にするかは、本当に選べなかったけど)。関内駅から、タクシーに乗る。しかし、タクシーの運ちゃん、ちょっぴりのんびり気味(苦笑)。会場に着いたのは、18:40。1曲目の途中だったので、35分くらいに、開演したのだろうか。ひとまず、トイレに寄り、ホール内へ。最初のMCの時に、席に向かおうと思っていたが、係のお兄さんが、誘導し始めたので、そのまま席に行くことに。センター通路に案内されたので、ちょっと目立ってしまう…。しかも、席は、中途半端な所なので、人前を掻き分けなければならなかった。

 

 

2.                  本編

 

席に着いたのは、「三日月姫」が、始まったところ。ちなみに、連れの友人も到着前。にも関わらず、空席部が、1つしか見えなかった。その謎が、解明したのは、席に着いてから。私の右隣ベイベーが、隣の席の人に押されているわけでもないのに、ほとんど私の席前にいた。しかも、私が到着してもどかない。そのうちどくかなと思いながら、既に熱気に包まれている雰囲気に入りこむ。席に着いてしばらくすると、ミッチーが目の前に。かなりの迫力。ところが、まだ頭が完全に切り替わっていなかった為か、サビの振りを思いっきり間違えた私。それを見ていたミッチーは(多分あの顔つきは発見されている…)、なんと、目の前で、踊ってくれた。確かに、視線は私に向いていたかと思うが…(まあ、思い込みということもあるが)。その後、またステージ上をミッチーは移動。しかし、相変わらず隣のベイベーは、私の前にかぶさるように位置する。私は椅子に貼りつかないと立てないくらいの状況。「なんだ?こいつ」と思いながら、MCで座って再度立つ時は、自分の席前に立つだろうと思いながら、遅刻したのも有るし我慢。3曲目の、「その術を僕は知らない」で、連れの友人も到着。友人に、「隣がさ〜」と耳打ちするが、そんなことは、迷惑ベイベーには届かず。ちなみに、その迷惑ベイベーの隣のベイベー自体、「なんでこの人こんなにあけて向こうに行っているわけ?」という感じで見ているわけだ。私のほうを見ながら。彼女自身、「もしかして邪魔しちゃってる?」と思いながらいたようだが、そんなことはないの。迷惑ベイベーと、その隣のベイベーとの間は、十分過ぎるくらいあったから。ちなみに、今日はゆかベイベー、ウィッグ着用。

 

最初のMC。ミッチーのテンションが高い。「LOVE!」のやり取りから始まる。2300人、満員の会場らしい。「ミッチーイカす!」というベイベーの声に、「こっちがイカしてやるよ」と、かっこよく一言のミッチー。勿論場内からは、大歓声。「ブルーハワ〜イ」も登場。どうやら、かなりテンションが高いと、この言葉を出す模様。ちなみに、この「ブルーハワイ」と言う言葉は、1997年の一人のビッグショーで発した言葉(かき氷のブルーハワイ)。「神奈川って、ただいまって感じだよね。」と、笑顔満載でトーク展開。神奈川と言えば…ということで、イベント関係でのアルバイトネタを展開。「あれ?なんか昨日と同じ展開だぞ」と自分で笑いながら、ミッチーは言っていたが、まさに同じ展開。会場が、パシフィコ横浜だっただけ。それプラスαのネタは、ミッチーは、かばの着ぐるみを着たということ。下水道のキャンペーンだったらしいが、ミッチーが仕切っていた時に、ぬいぐるみに入る人が来なくて、ミッチーが、「僕がやります」ということで入ったとか。着ぐるみを着た時のポーズも、取ってくれた。ちなみに、かばの名前は「だいちゃん」だとか。ミッチーが、名前を思い出せずにいたら、ベイベーが、「だいちゃん」と言う。「そうそうそうそう。そんな名前。思い出してきたぞ!」と、ミッチーは言っていた。昨日ベイベーから貰った手紙に入っていたという、姓名判断の話題も。チェエホフがその診断結果を持って来る。診断内容をミッチーが読むと、「あ〜」等の言葉が会場内に起きる。ミッチーの読み方も面白かったが、なんとなく当たっている気がしてならない。しかも、「あ〜」という言葉が揃っているのも笑える。ミッチーは、そんな皆に対して、「なんだよぉう。皆分かったような風に」と発言。少しだけ内容を挙げると、「仕事の運勢は、女性を相手にする仕事に就くといいでしょう」、「多方面で活躍出来る才能を持っています」というもの。ここ迄でも、相当おしゃべりしているが、まだ続く、ミッチートーク。「これからたっぷり3時間半。もしくは2時間半」と言うと、客席から拍手が起きる。「24時間!」とあるベイベーが言うと、「え?おじさん無理だなぁ(笑)」と、ミッチー。ようやく、メンバー紹介。今回は、理想のタイプで、メンバーを紹介。師匠は小ネタを披露するが、ミッチーに「ネタ小さいよ」と突っ込まれる。客席、メンバー、スタッフに、「OKですか?」と訊く。大きな声で皆の返事が返った所で、「名器」とタイトルコールの後、演奏再開。

 

「若さのカタルシス」の後、薔薇を投げながら、着替えて再登場のミッチー。今回の席だと上手くすれば、薔薇を取れるかも!という期待も空しく、薔薇は取れず。ま、周辺にばら撒かれていたのは確かだけど。薔薇をゲットした1列前のベイベーは、嬉しさのあまりに泣いていたみたいだし。2列前にいた、最前列の友人も薔薇は貰っていなかったな。ステージ中央に立ったミッチーは、手裏剣キスを客席に送る。キッス砲なんて言うのもやっていたけど。突然、「皆さ、長髪ミッチーと、短髪ミッチーどっちが良い?」と質問する。場内の回答が、入り混じる。「あのね、髪の毛切る時にさ、欣也君(舞台「毛皮のマリー」での役名)位って頼んだら、マツモトキヨシになっちゃった(マツモトキヨシのCMに出ていた時位の長さということ)」と、ミッチー。昨日の千葉公演でやっていた、「コイツ」を突如行う。思った以上に、反応している人少なかったのだが、ここはミッチー。1回やった後、皆に説明をして、再チャレンジ。今日も「コイツ」に楽しく反応するミッチー。「観たいな〜。僕のワンマンショー。誰かいないかなぁ。僕みたいにやる人」とも、言っていたな。「真昼の月をね、見たんだよ。あ、皆知っている?『真昼の月』」と、トークを進める。ミッチーは、「真昼の月」をワンフレーズ歌ってくれたが、「もう、変な手拍子するなよ。初心者ベイベー」と、注意(たぶん、最前列にいた子だと思うんだけど。確かにちょっぴり、あっていなかったんだよね(苦笑)。今回は、ここでのトークも長いの。この後も続く。ミッチーは、月が好きだとか。月を見ていると、ちょっと凛として、悲しい気持ちになるらしい。「僕は、月みたいな男で、キラキラ輝いていると思うでしょ?でもそれは、お前達の輝きを反射しているだけ。今は認知されているけど、僕は、ファンの人達がいなかったら、タダの変態です(笑)」と、言っていたな。その後は、曲に対しての思いというか、ミッチーの表現に対する発言をする。「本当はさ、夢や希望だけを歌えば良いのに、性欲とかも歌いたくなる。なぜならば、夢や希望、性欲といったものは、常に表裏一体です。僕のマークは、二律背反マークで、このことを意味しているんだけど。ロマンティックでありたいけれど、嘘八百とか真実ばかりでは、納得しないの。ロマンティックリアリスト、この心意気が現れたのが、『聖域〜サンクチュアリ〜』」と、語る。そして、「君の中へ」につながる。

 

solution」では、スモークに包まれて咳き込まないか心配していたが、私の席側には、あまりスモークの影響が出なかった(場内の気流のせいか?)。上手側はすっぽり、スモークに覆われていた。昨日とは、雲海に包まれるミッチーの光景が違う。昨日は本当に、目の前一直線上に広がっていた光景だったが、今日は、下から見上げる。スモークが増すと、ミッチーがすっぽり包まれていた。「モラリティ」で、客席が立ち上がる。ここからは、本当に壊れて行く場内。「求めすぎてる?僕」は、力強く、「俺ミッチー!」と(今回は、ずっと「俺」だったかな)始まる。「すべすべなヒップ 頬よせて つついてみたりしたいんだ♪」で選ばれたのは、男子。男子にお尻を触らせて、「つついてもいいよ♪」と。男子が、「ツン」と触ると、笑顔で応えるミッチー。その後は、「いやん ばか♪」と歌詞を替える。ご当地ネタは、「ジョイナス」(横浜ジョイナスのことだと思う)。場内熱気はムンムンで、まだまだ行けるよ!という雰囲気の中、本編終了。

 

3.                  愛と哲学の小部屋

 

「レインボウコネクション」に合わせて、笑顔で登場。今日は、上手側からの登場。登場後、最前列の男子で遊ぶ。笑顔満載のミッチーは、こう言った。「今日ね、僕テンション高いの。今風の言葉で言うと、気分はルンルン♪」。この言葉に、ベイベー達は、「え〜〜〜〜〜」と言う。すると、「なんだよう。皆、ナウなヤングじゃないな〜」とミッチー(笑)。場内から、「いつの時代の言葉よ」というような笑いが起きる。ミッチーの気分がルンルンな理由は、「明日は、お兄ちゃんの結婚式」だかららしい。「初めてなんだよね。身内の結婚式。しかもお兄ちゃんの。嬉しいよね〜。明日の主役は、お兄ちゃんだから、タキシードは着ないで、普通のスーツで行こうと思うんだ。「バラ色の人生」とか、歌っちゃおうかな」と、本当に嬉しそうに話をしていた。そういえば、お兄ちゃんより先にうるうるしそうだよなぁとも言っていたな。

 

本題の、「愛と哲学の小・部・屋」。最初の内容は、「今回で一緒にミッチーを観るのが最後になってしまうと思うので、友達の名前を呼んでください」という、依頼もの。このベイベーは、3F席。ミッチーの呼びかけに返事をする彼女の声は、よく通る。「友達思いなんだね」と、名前を呼ぶ。そして、「お互いがお互いを負担に感じたら、別れようね。それまでは仲良くね」とミッチー。この言葉に、妙に納得した私と友人。

 

2つ目は、「片思いの人がいます。一時期自己嫌悪になり、生きるのが嫌になったことがある」というもの。「恋は盲目。馬の耳に念仏と言いますが…。って、誰か突っ込んでよ」と、話し始めた後、「こんな歌があります。『人生楽ありゃ苦もあるさ〜』」と『水戸黄門のテーマ』を口ずさむ。勿論客席も、一緒に歌うが(笑)。「はい、そういうことです。恋は自分の中で自己完結。愛は一瞬にして出来るものじゃない。時間が育むものです」と、ミッチー。これにも妙に納得した。

 

3つ目は、「今日は、初ミッチーです。楽しませてください。LOVE」というメッセージ。「初めてなのに、LOVEって(笑)。しかもね、このベイベー、僕とハートマークの書き方が一緒」ということで、この初心者ベイベーが、前に呼ばれてミッチーと握手。

 

4つ目の最後の内容は、「愛哲愛好会副会長です。今日は握手する為に来ました」というもの。ちなみに、この人、愛哲で3回も読まれている男子。ミッチーも、「あ〜君達は(夫婦なのだ)。前も当たったよね。君達には、この後悪いことが訪れるよ」と口にする。ここで、「利家とまつ」ネタ。ドラマ本が発売されたらしいが、ミッチーだけ、グラビア状態らしい。「1人だけ、明星とか平凡(もうどっちも無いよね?)みたいなの。皆は、撮影風景とかなのに。なかなか、イケてると思うよ。コスプレとしてね(笑)」と、やっぱり楽しそうにお喋り。ちなみに、この男子(夫婦)は、握手をしてもらっていた。

 

 

4.                  アンコール

 

愛哲の最後のコール後、「何皆座ってるの?やる気あるの?」ということで、大歓声と共に、立ち上がる客席。その行動と共に、ミッチーはつなぎを剥ぎ取る。そうそう、この時初めて気付いた。このつなぎ、マジックテープで止まっていたと言う事に。つなぎを受け取りに来るチェホフは、たすきを持参で登場。ミッチーが、そのたすきをピンクの衣装の上に掛ける。ここにはなんと、「レッツ!自己解放」と書いてある。ミッチーの直筆。にこにこしながら、たすきをつけるミッチーが、キュート。「レッツ自己解放!!」と、叫んだような記憶もある。「今日で、このツアーの折り返し。これを最後までつけて、最終公演ではプレゼントしようと思います」と言っていたかな。そういえば、「しかし、バカみたいだよね(笑)」とも言っていた。たすきを掛けて、楽しく進むアンコール。「今夜、桃色クラブで。」の後で、「今の気分は?」の声が。そう、「死んでもいい」の演奏だ。勿論、客席は、「死んでもいい!」と応える。ポンポン持参者は、ポンポンを出す。本気っすの2人が、ジャージの体操服姿(ゼッケン付き)で登場。しかも、頭にはウィッグ。お下げ姿。この格好に、ミッチーもメンバーも笑っていた。勿論、本気っすは、ポンポン持参。ゆかベイベーもね。「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」の時に、ミッチーが片足で拳を上げながら、回る様がなんとも可愛い。本当にいい笑顔だ。昨日が、通常メニューだったから、今日は替えるかな?と思っていた予想は、的中。この後の、「S.D.R」も大きな盛り上がり。ダンスは、中国拳法。今回は、難しかった。「鶴」とか、「水拳」とか。まさしく、たすきに書かれたように、レッツ自己解放。

 

「ココロノヤミ」は、先ほどの盛り上がりを一転させた、しっとりモード。これを聴くと、「あ〜楽しい時間が終わっちゃうな」という気分になる。緞帳が下りて、再び開くと、明るいステージに「バラ色の人生」。楽しさ一杯。でもやっぱり隣は、私のところに侵略する…。最後のメンバー紹介、喧ちゃんのピック手裏剣あり、師匠の失神あり(しかもそこに、宗ちゃん重なるし)。この時だったか。得意気に、「今日の、「S.D.R」難しかったでしょ。アンケートに、「S.D.R」のダンスが簡単過ぎるって書かれるから、難しくした」とミッチーが言ったのは。「どうだ!」という表情で、言っていたかな。笑顔のメンバー。ミッチーを残して皆ステージを去る。ミッチーは、キュートな笑顔を皆に振り撒き、名残惜しそうに、ステージを去る。「先生は、残念なことに、函館の学校に行きます。次は、有楽町で逢いましょう」と言って。21:20頃、終了。

 

 

5.                  さいごに

 

今回の席は、本当に近かった。思ったより、端ではなかった。群馬公演も前だったが、あれは端の方だったし。ミッチーの表情、歌う時のリズムの取り方というのが、非常によく分かった。振り付けも細かく見えた。ただ、問題は、隣のベイベー。結局最後の最後まで、私側の方に、体を半分も挟むほど侵略。かなり、邪魔だった。でもま、それを超える以上の楽しさがあったな。自己解放しまくった。隣に侵略されなければ、もっと踊れたんだけど。手も伸ばせないし、目の前にいるのだからね。満員電車の様に(苦笑)。

 

大満足した、神奈川公演。本当に行って良かった。それと、2列前にいた友人男子の踊りっぷりも見られたし。そういえば、今回、男子は、最前列に結構いて、「今日、前の方に男子多いからさ。どうしよう…と思ったんだけど、全然心配無かった。こいつらノリノリ」と、ミッチー言っていたくらい、前方男子は、踊っていたな。友人男子もその中の1人。

 

本当は遅刻したくなかったんだけど…。仕方なかった。「三日月姫」でのミッチーのレクチャー(と思い込んだ者勝ち)は、嬉しかった(っていうか、間違えたのは恥ずかしかった)。あの時の、表情と距離感覚は、今でも思い出す。手を伸ばせば、ミッチーが…という状況。また、これくらいの位置で観たいな。

 

驚いたのが、ミッチーの汗。いつも凄いなとは思っていたが、汗が滴る様子を、間近で見たのは初めてだった。最初のMCの時点で、普通に立っているだけなのに、髪の毛の先から汗が滴る。本当に、凄いなと思った。あの汗の量だからこそ、ターンするときれいに汗で弧が描け、汗シャワーが出来るのかと思った。最初からあんなに汗を掻くほどの運動量で、最後まで突き進む体力は、凄い。

 

そういえば、今日は、宗ちゃんを、「宗ちゃん」と呼んでいた。昨日だけ?「秀治」と呼んだのは。チェホフのプロマイド撮影もしたらしい。師匠が、カメラマン。やっぱり売るのね。

 

次は、フォーラム2days。というか、この時点で、フォーラムは初日分しか取っていない。だって、2日目は、スタレビと重なっていたから。昨日の千葉公演に一緒に行った友人と、このスタレビに行くつもりで、チケット先に買っていたし…。明日のスタレビ千葉公演で、どちらに行くか、結論をつけようと思っている。気持ちは、ミッチーなんだけどね…。どうしても、もっと観たいけど、増やせる公演が、フォーラムしかないから…。ああ、フォーラムで、私の生ミッチーが終わると思うと、ちょっと寂しい。